あさと

失われた週末のあさとのレビュー・感想・評価

失われた週末(1945年製作の映画)
4.2
1946年アカデミー賞受賞作品。うだつの上がらない男がお酒に溺れて身を滅ぼしていく姿を描いた映画で、お酒の恐ろしさを如実に描き出していた。

序盤はコミカルな部分もあって笑える感じだったけど、だんだんシリアスになっていって後半は背筋が凍る思いだった。脚本がよかったし、映画ならではの映像表現もあってよかった。主人公がちょっとダメ人間すぎたので、もう少し好きになれる要素があるともっとよかったな。

それにしてもビリー・ワイルダー監督の映画は「アパートの鍵貸します(未レビュー)」「お熱いのがお好き」「情婦」と見てきてこれが4作品目なんだけど、どれも本当に面白くてすごい。黒澤明やヒッチコックといった同時期に活躍した大御所監督より好きかもしれません。
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