インドの限界集落的な村を描いた18分の短編ドキュメンタリー映画。
村の人々のインタビューのシーンでは、過酷な上に見通しの暗い状況であることを訴える声に胸を打たれる思いだったが、そこ以外の町の映像とかがスタイリッシュというか、やけにカッコよく撮っててなんだか冷めてしまった。たとえるなら昔ながらの小さなラーメン屋をインスタグラマーがvlogっぽく撮ってるような感覚。
昔見た「人間機械」というインド映画でも同じことを思ったのだけど、インドの悲惨な実情を映すドキュメンタリー映画ってこういうスタイリッシュな映像な感じが主流なんだろうか。「女工哀歌」という中国の悲惨な実情を映したドキュメンタリー映画は悲痛さがよく伝わる映像だったんだけど、このテーマだと撮り方としてはそっちの方がいいな。映像と内容のミスマッチ感が気になる作品でした。