ザリくん

メランコリックのザリくんのレビュー・感想・評価

メランコリック(2018年製作の映画)
3.3
殺し場の銭湯が舞台のハートフル青春ドラマ。

真面目な学生時代を過ごしたのに実家暮らしフリーターになってしまった冴えない眼鏡クンが、銭湯でしっぽり働く中で行われる殺し屋死体処理業務。鬱屈した毎日から巻き込まれるサスペンスコメディ。
日常に非日常が混入している奇妙な雰囲気をゆる〜く、時に緊張感を持って演出していた。

特に見る人が好きになるであろうキャラは金髪の得体の知れない男松本。出演役者自らがアクション構成・演出を担当した彼の動きは頼もしく、ツンデレぶりな言動もこの映画をより温かくしている。松本ー❗️死ぬなー❗️松本ー❗️いいぞー❗️松本ー❗️好きだー❗️
煉獄杏寿郎並に応援されるべきキャラである。

正直低予算感が凄まじい。(その安っぽさが逆にリアルで良いという意見もある)
モブがみんな棒読みだったり、主人公が東大既卒設定なのにただのコミュ障なだけで知性を垣間見れる場面が一度もないこと、致命傷を負っても一瞬で回復するなど、ツッコミ所は多い。

かわいいヒロインが擦り寄って来たのは同じ社会不適合者の臭いを嗅ぎ付けてきたっぽかったのが面白かった。スタンド使いは引かれ合う。
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