ウィリアム・H・ピッツェンバーガー。
空軍のパラレスキューに所属し、ベトナム戦争の戦火の中、負傷兵を守るために命を落とした実在の人物。
戦後30年以上も名誉勲章を請願されながら授与出来ない事を訴える関係者と渋々調査をするセバスチャン・スタン演じる国防総省キャリア官僚のスコット・ハフマン。
心の変化やクライマックスが綺麗に纏まり過ぎているけれど序盤のキャラ立ちの弱さから一転、後半に向けて加速度的に掘り返されてくるキャラクターの面々に涙涙。
本作が遺作となったピーター・フォンダ、先日亡くなったクリストファー・プラマー、ウィリアム・ハート、サミュエル・L・ジャクソン、エド・ハリス、、、主演のセバスチャン・スタンが霞む程のいぶし銀な脇を固める名優達のパワフルな演技は本作の魅力を数段高めている。
原題 The Last Full Measure
エイブラハム・リンカーンのゲティスバーグ演説の一節「最後の全力を尽くして」に由来する。
アメリカ本土のために命を賭した人々を称えた演説。
どこまで脚色されているか不明確ではあるけれどエンディングロールの関係者の肉声を聞く限りは
スクリーンの中の人物像に大きな振れは無い偉大な方であった様だ。
・前売り○、パンフレット○
■2021年劇場観賞記録－013
