相変わらずのスタントダブルにアップのシーンだけ小手先の"手遊び"をくっつけてストーリー構築をしっかりするでもなければアクションありきな作品にもなり切っていない、もはやファンムービーと化したセガール案件でもいただけない部類である。
もちろん現在のセガールを愛してやまないのであれば"安定したクオリティ"とはなっている。
とはいえ やたらとカンフー寄りにした結果なのかどうかは知らんが《スピリチュアル》まで出て来たらもうこの映画はどんな方面を目指して作ったのか意味不明なレベル。
アクションありきなジャンルムービーでも最低限ストーリーに理由付けは必要で、根本的に今作はソレが弱いのに『達人』言われても
『 ……ハイ。』
で終わりである。
まぁそもそも今となっては実質"自主製作映画"であるセガール作品はもうコレぐらいのクオリティでO.K.なのだろう。
ファンなら多分問題ない。
昔は好きだったからこそ今のスタイルは気に入らないスタンスであるワシは、今回も
『 ……ハイ。』
で終わりであった。
それでも良い部分があれば素直にホメるが今回は特にソレも無し。
まぁもっと酷い作品もあるが「コッチの方がまだマシだよ」とすら言いにくい。
予告がわりと良さげなのは相変わらず。
だが当然 内容は伴ってない。
彼はハリウッドスタイルに嫌気がさしているらしい(と聞いた)ので、もうコレ以上変わらないのかも知れない。