孤立無援な状況をひたすらに耐え、隙あらばあらがい、時に苦悩しながら時には無心に極寒の地を前に進むマッツ。
コレをひたすら観続ける映画なのだが、
「まぁ〜こりゃシャレならん。」
とにかく説明的なモノや演出はほぼ無く、セリフに至っては説明うんぬん以前にほぼ無い。
絶望感や悲壮感、そして残酷な自然への対抗意識。
コレをマッツのリアル混じりな演技で画面から見せつけて来る。
(ガチでシンドかったらしい)
地獄&地獄featuring地獄な舞台で人間があらがう映画である。
ハイテンポじゃないが、鈍重でもない話の流れは作品のカラーに合ってる気がした。
例えるならマット・デイモン主演【オデッセイ】と180度どころか1周半回って540度で真逆のアプローチな映画だが、特に中盤以降は正に〈生きる〉がテーマのサバイバルムービーとなる。
とにかく観てるコチラもシンドい。
ひたすらシンドい。
だからこその"あのラスト"だ!
ああいう〆からのエンドロール。
好きだぞ、この映画!!
アイスランド映画がアイスなランドを舞台に生々しく撮りあげた無骨な作品を出して来た。
皆んな!
災害グッズにマジックペンを追加だ!!
普段も1本持って歩こう。