さえちか

残された者-北の極地-のさえちかのレビュー・感想・評価

残された者-北の極地-(2018年製作の映画)
3.5
北極圏の雪原でサバイバルする男を、息をつめて見守る映画。
前半は遭難からしばらく経ってサバイバル生活も少々軌道に乗っているようで、孤独と不安の中にもお茶目な表情が瞬間的に見えるのは流石マッツ。
後半は大自然の中で満身創痍になるだけでなく、良心の呵責にも苦しむ姿に、見ていて心をえぐられる。
絶望と恐怖の中でほんの少しの希望を見つけても次の瞬間にそれが新たな絶望に変わる、まさに白い地獄。そこを生き抜く男の目まぐるしい心の動きを、ほとんどセリフなしで表情だけで見せるマッツを堪能できた。
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