桃子

ガール・イン・ザ・ミラーの桃子のレビュー・感想・評価

ガール・イン・ザ・ミラー(2018年製作の映画)
3.3
「ナイスな鏡ホラー」

鏡の中の恐怖。これは大好物のホラージャンルである。「ミラーズ」「オキュラス怨霊鏡」「Mrフレイジャー」、以上3本の鏡ホラーを見たことがあるけれど、まだまだ怖いのがあるでしょ~と思って物色していて見つけた。
一種のジキルとハイドものかもしれない。人間はシンプルな存在ではなく、表と裏があったり、本音と建て前があったり、公と私があったりする。普段とは全く違う自分になりたいという変身願望もある。このホラーでは、鏡の向こう側にいる悪の自分に引きずり込まれていくというストーリーである。もっとも、設定はヒロインが実は双子の片割れだったということになっている。悪の自分ではなく、この世に生を受けることができなかった双子の姉か妹の怨霊にとりつかれた、ということか。
ありがちなストーリーだが、昨日アップした恐怖のなんちゃらと違って、しっかりと起承転結があり、人物相関図もすっきりしていて、わかりやすくてホラーとしての見せ方も上手い。同じカナダ映画でも、こうも違うものかと驚く。
ヒロインのマリアとアイラム(鏡の中の少女)の一人二役を演じているのは、インディア・アイズリー。かのオリヴィア・ハッセーのお嬢さんである。当然、可愛い!演技も上手い!!将来有望な女優さんである。(布施彰との子供ではないのであしからず)
桃子

桃子