ムー

ロリータのムーのレビュー・感想・評価

ロリータ(1997年製作の映画)
3.7
ほんとは先にキューブリックのを見たかったけどアマプラになかったのでこちらから

ロリコン、もといロリータという言葉の元になった小説、の映画化、、のリメイク、、、
ロリータという言葉もすっかり根付いた現代(といっても24年も前)やからこそ描かれ方も変わってるんやなかろうかと比較もしたかったんやけど、それは叶わず
ただ、噂によるとこっちのが原作に忠実なようで

気持ち悪いロリコンおじさんが小悪魔美少女に振り回される物語やと思ってました
いや、その通りではあるんやけど、そんな浅はかなものではなかった
時が止まったままおじさんになった主人公の時間を、再び動かしたのがドロレスだったというだけ
14歳の少女なら誰でも良かったのかといったら決してそうではないのがこの映画のミソ
ドロレスにとってはこのおじさんじゃなきゃダメだったのかというと、そうではないのもまた悲しいところ
「取り戻せうちらのアオハル!」みたいなCMを最近見かけるけど、失った青春てキラキラしたもんばかりやないんやろうね
はたから見れば汚らしくて避けたくなるものでも、内側を覗けば儚いほど純粋なものだったり

見終わったあとの虚無感はかなり好みの味付けでした
ムー

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