このレビューはネタバレを含みます
性的倒錯だとか幼女趣味の男はやめとけだとか売春だとかそういった倫理観は一旦なしで観ていただけると楽しめる、かどうかは人それぞれかと存じますが、わたしは楽しく観られたのでこちらに記しておこうかと。
平たく言うとイケオジ、ママ、娘のロリータちゃんの三角関係が夏の保養地片田舎で静かにもつれて最終的に盗んだバイクで走り出すみたいな物語です。
誰の視点で観るかによって受ける印象が全く違う。幸にしてわたしは女の子の視点でも女性の視点でも、勿論こちらは監督の思惑通りなのかもしれませんがハンバート教授の視点からでも観ることができました。
観てて思ったけどこう、例えば「蜜のあわれ」だったり「私の男」だったり(ぱっと思い浮かぶのが日本のばかりなのですが。「春琴抄」とか。うーん「マノン・レスコー」は例えの中に入れられるかな、若い女の子に振り回される男性といえばそうなんですけど、海外の女の子ってどうしても日本の女の子と比べると大人びてるように見えて仕方ないと言うか、その辺り規制も厳しいですもんねだがしかしそれもいい。)、とかく女の子の描写がとっても綺麗。
本当に素敵。かわいいし綺麗だしちょっとえっちだし、でもやっぱり可愛くて綺麗に描写しててそれがすごくウキウキポイント。
「マイフェアレディ」や「スウィーニートッド」はどちらかというと女の子というより女性に礼儀を教えたり女性に振り回されてる印象なので、やっぱりどれだけ男性が年下の女の子を神聖視してるくせに自分の思い通りにしてやりたいっていう意図を透けて見せるかが鍵なのかしらって考えたりします。
あれだな光源氏計画。
そら自分好みの美少女を自分好みに育てて自分好みの美女にして慕われたいよ。わたしもそうです。嘘です。人間を育てたいってあんまり思わない。
けどそういう支配欲とか庇護欲というより愛情肉欲の煮凝りみたいなものが最後の最後に弾けちゃう、そんな映画だなあと思いました。個人的にはそういうシチュ大大大好きなんですけど、現実にあって何かしら犯罪臭がしたら嫌だしそもそも女の子と男性のメンタルが心配になる。特に女の子の方。
これはシンプル同性だからそっちの味方をしたいだけかもしれませんが、とかく自分よりも非力なものに欲の丈をぶつけるのは男性で女性でもやめてくりゃれ。とも思える鑑賞後でした。
あれ美男美女だから良かったものの、冴えねえ汚ねえオッサンが相手だったら目も当たらんねえんだろうな…こういうこと言うのは良くない。でも思ってしまった。
だってあまりにも家具とか風景、細々した小物類やファッションセンスが良くって!
ロリータ嬢の繊細な少女らしさと不安定さが綺麗だったので!つい!!
でもやっぱり原作と比べるとあどけなさや小悪魔仔猫ちゃん的な可愛さよりも少し大人びた冷たさがあったので、当時の時代的にも描写が難しいところは多々あったんでしょうね…ちょっと残念ですが仕方ないです。
けどロリータちゃんが庭でスプリンクラーを浴びてるあの曲線美だけでも観るに値するのでスコアは5です。
三角関係の一角であるママについてですか?
はよ別れろそんな男とは。まったく…(馬鹿でかいため息)