さくらんぼ

蜜蜂と遠雷のさくらんぼのレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
4.2
天才少女でありながら表舞台から姿を消していた栄伝亜夜(松岡茉優)。28歳の最年長で“生活者の音楽”を目指す高島明石(松坂桃李)。名門音楽大学に在籍する天才(森崎ウィン)。伝説的ピアニストの推薦状を携えて現れた謎の天才少年・風間塵(鈴鹿央士。) 若手4人のピアニスト達の成長を描いた物語。

原作の大ファン。2回読んで、口コミも舞台挨拶の様子も詳しくは見ず、絶対初日に行くと心待ちにしていました。映画化されると聞き、1番好きな明石を松坂桃李が演じると聞いた時はやった!と叫ぶほど嬉しかったです。それぐらい私の中では役にピッタリ。そして全く期待を裏切りませんでした。明石のピアノが亜夜に影響を与えたシーンをもっと深く描いて欲しかった。2人が抱き合って泣きじゃくるシーンを見たかったです。

他のキャストも素晴らしかったです。特に風間塵役の鈴鹿央士くん!ポスターでしか見たことがなかったので、ピアノを弾いている彼を見た時は本から飛び出して来たのかと思ったほどです。愛くるしく無防備で天真爛漫。弾けるようにピアノを弾く姿は私の中のイメージそのものでした。いったい彼は何者ですか?!
月を見ながら亜夜と「月の光」を連弾するシーンは美しかったです。

マサル役の森崎ウィンも王子様感がぴったり。松岡茉優はもっとお嬢様感がある人が良かったと思っていましたが、最後の演奏シーンは圧巻でした。呪縛から解き放たれたようにピアノを弾く姿に涙が出ました。

『あなたが世界を鳴らすのよ』

この言葉に痺れました。

原作を読んでいたので、恐らく頭の中でストーリーを足しながら観ていたと思います。原作を読んでいない方が観た時どう思うのか知りたいです。
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