さくらんぼ

君が生きた証のさくらんぼのレビュー・感想・評価

君が生きた証(2014年製作の映画)
3.8
離婚はしていたものの、広告マンとして成功し、息子との関係も良好に見えたサム。
ある日大学生の息子を銃乱射事件で失ってしまう。事件から2年後、会社をやめ酒浸りとなったサムは、塗装工の仕事をしながら湖のヨットで隠れるように暮らしていた。そんな頃、息子の自作の曲が録音されたCDの存在を知り、遺品のギターを手に、ライブバーで息子の歌を歌うようになった。そこで知り合った青年クエンティンとバンドを組むことになった。


息子を失った父の再生物語で、音楽もとても良くてスコア4点越えの作品だと思いながら見ていた。でも途中からの展開にモヤモヤしてしまった。


以下ネタバレですので、観てない方は読まないでくださいね。






















お墓のシーンで一時思考停止。真実を理解するのにしばらくかかった。
そうだったのかと思ったら、映画が違うものに見えた。
「私たちは悪くない。息子は病気だったのよ」と言った元妻の言葉を思い出して愕然とした。
私だったら病気が真実だとしても、それに気づかなかった自分を一生悔いて懺悔し続けると思う。そう思わなければ先に進めなかったとしても悪くないとは思えない。

自分の息子のことしか考えられなかったサムが高校で涙を流した後、被害者に寄り添えるようになっていてほしい。
さくらんぼ

さくらんぼ