予定がある前は絶対に避けたい感動映画。予告やポスターを観る。泣かない自信は、ない。
子供と大人の狭間にいるであろう少年少女。親から見ると大切な子供。なるべく傷付かず、良い未来を切り開かせたいと思うはず。
少年少女は1人の大人として考え行動し、もがきながらも一生懸命に未来を掴もうとする。大切なものを抱えられるだけ抱えたり、歯を食いしばりながら手放したりしている様は、孵化寸前のサナギのようにも映る。
いつの間にか、冒頭のキラキラ輝く少年少女を外側から眺めている感覚はなくなり、1人の人間として、わたしもしっかりと握手していた。
泣きはらした目で待ち合わせに登場するわたしを、友人はどんな風に迎えてくれるだろうか。いきなりサナギの話をし出したら、怖いだろうか。