シネラー

ラ・ヨローナ~泣く女~のシネラーのレビュー・感想・評価

ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)
3.5
『死霊館』ユニバースとしては
6作目となるスピンオフ作であり、
中南米に伝わる"ラ・ヨローナ"を題材
にした映画。
本作に関しては劇場公開時に
鑑賞しており、
その時以来の再鑑賞だったが、
王道なホラー映画で面白いと思う。

物語としては、シングルマザー家族が
子どもを狙う悪霊"ラ・ヨローナ"
に襲われるという古典的なホラーと
なっており、他作品との繋がりは
『アナベル 死霊館の人形』に登場した
ペレス神父が僅かに再登場する位なので、
本作単体でも問題ない内容と言えるだろう。
ホラー映画として、
プールや風呂場での場面等、
しっかり怖いと思う描写があって
良かったと思う。
『死霊館』シリーズらしく、
家族愛も描いた内容となっているが、
本作では母親と言える人物が
ラ・ヨローナを含めて3人登場しており、
母親にフォーカスした内容だとも感じられた。

中盤以降、呪術医ラファエルの登場で
物語がバトルもののようになるが、
その呪術の効果が中途半端で
何とも言えないところではあった。
又、最終的な撃退方法が
物理攻撃だった事には、
思わず笑いが出てしまった。
しかし、ラファエルのキャラクター自体は
個人的に好みではある。

世界観の繋がりが薄いので、
死霊館シリーズじゃなくても成立する
と思わなくもないが、
怖さもありつつ、
ユーモアさも感じられる好みな映画だった。
シネラー

シネラー