滝井椎野

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者の滝井椎野のネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

やっぱりTレックスが一番強くて格好良い。
シリーズ完結というだけあり新旧キャストが揃った様には否応なしにテンションが上がる。散りばめられている過去のシリーズへのオマージュも楽しい。

強いて言うなら、もう少し恐竜の生態やキャラクター達との触れ合いがみたかった。幼少の頃、初めて観たジュラシックパークのワクワク感と来たら……。今でも、一作目にパークに降り立ったグラント博士達がブラキオサウルスに出会い、テーマ曲が流れるシーンは個人的映画の導入ランキングで五本の指に入るだろう。
その辺り、今までのシリーズで描いたからいいだろうと省略されたのかもしれないが、少し残念だった。
残念といえば、ジュラシック・パークのテーマが流れそうで気持ちよく流れてくれないのが、前作でも思ったが何とも歯痒い。最悪、あのテーマ曲をバックに恐竜を映してくれるだけでファンとしては満足なのだが……。

最初、恐竜よりもイナゴが目立っていたり、007なんかでみたようなアクションシーンが続き、いつになったら本編が始まるのか……と不安になった部分もあったが、バイオシンに突入してからは恐竜に追われ、隠れ、襲われる、らしいシーンの連続でずっと楽しかった。
特に最後の大型恐竜三つ巴の戦いは胸が熱くなる。そこでTレックスが勝利を収めるのが素晴らしかった。

最終的な落ちどころとして、恐竜と現代の生物が共存していくというのは良いと思った。その描写として、自然の中に恐竜達が溶け込んでいる最後の描写は、中々にグッとくるものがあった。
これで本当に終わってしまうのか、そう思うと寂しいものであるが、いつかまたシリーズの新作が観れることを期待したい。
滝井椎野

滝井椎野