このレビューはネタバレを含みます
ジェッツの若さと衝動と傲慢と危うさが爆ぜる様なプロローグやシャークスガールズがパワフルなAmericaが最高。
というかリフとアニータが群を抜いて良く、この2人が主役なのでは…という感すらあった ジェッツのメンバーもいい Social diseaseの歌がバカで悲哀もありたのしかった。
反面トニーは主役なのに1人お遊戯会みたいでクオリティ下げててかなり厳しい 演技がド下手くそ(最後マリアの訃報を聴いてショックを受けるシーンの表情とかギャグかよと思ってしまった)だし、歌も他がうますぎて凹んで聴こえる。
諸問題含め出てくる度ノイズにしかなってなかったな……
2022年でも解決しない諸問題を名作を通し改めて提示した作品とも言えるし、クソにクソを足していくと全部消える(2つの意味で)というぷよぷよみたいな話とも言えるな〜、と思いながら観ました。
吹奏楽部でWSSメドレーを散々吹いてるうちになんだか観た気になってしまい、長い時間を経て今作でようやく通しで観れた。
ストーリーとオチは知ってたから驚きも新鮮さも特にはないけど、Tonightが想像以上に刹那的な歌だったというのは知れてよかったな。
カメラワークとライティング、質感や色の使い方がとてもうつくしかった。
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ここから先はもう全く作品の本質とは関係なく感想でもない何かなんだけど、
マリアは無邪気と無神経が人を殺すタイプのクソ女という感じで本当に本当にすきになれなかった。よく言えばファムファタールというやつなのかもしれませんが……
いくら好きでも兄が死んだ日に兄を殺した男と寝るか?
A boy like that/I have a loveを歌い上げるシーンでアニータはよくマリアの横っ面をひっ叩かなかったな……
ジェッツやシャークスみたいにクソガキ気取りで暴力を振るうタイプの人間は割とわかりやすく最初から距離を取ればいいだけなんだけど、マリアみたいなタイプは善良な人間の顔をしてるし悪意もない分タチが悪いよな…と思ってしまう。関わりたくない。