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竜とそばかすの姫の物理のネタバレレビュー・内容・結末

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

得点の大半が中村さんの歌唱力に向けられたものです。

■よかったところ:楽曲・歌の効果で圧倒的に娯楽作していたところ。LIVEシーンの為にIMAXで観てよかったな、と思えた。男子を描く大天才。
■いまいちだったところ:脚本。一部テンポ悪いな、と感じるところがあった。細田倫理観。つまらん女子。時かけ>サマーウォーズ>>>>>>>>竜とそばかすの姫

・色々言いたい事はあるけど細田守はプロの脚本家をいれてください本当にもうあきらめてほしい。出来てないから。ズブのド素人でもわかる出来てなさだから。ディズニーや俳優や楽曲やフンチャラ賞や借り物の要素てんこ盛りにして煙にまけると思ってんのか!?脚本という基礎工事の部分がアレなので空虚なごちゃごちゃ違法建築感がヤバい まとまりがなく雑多すぎる。
新事実!竜の正体は佐藤健だった!!じゃねえんだよ 小手先のプロモ以前にまずは脚本ちゃんとせえ……
文句言って本当申し訳ないけど、娯楽作に仕上がってます!て細田監督言ってたしIMAXで観に行く程度には期待をしていたのです…たのみます……

・歌は予告で観ているより最高、コロナ禍でライブやイベントに行けない身体と心に沁みた……シーンに不満を感じつつ涙が出る謎現象 あと大事なことですがやっぱり倫理観バーストしていました(通常運転)過去最低と思われた未来のミライよりも遥かにゴミ、かといって過去作でモヤっとした部分はそのままだったりもした

・アズ、そもそも自分の持つ肉体性をトレースするシステムなの、性別含めその他自分のありたい自分を選択できる自由を奪われてる感じがしてあまり共感出来なかったな…自分のなりたい姿なんにでもなれるのがネットやアバターのいいところじゃんと思っちゃった。

・出てくる男子たちはみなそれぞれに個性的な魅力がある(しのぶくん……)のだけど、女子………細田監督やっぱり女子に興味なさすぎだろ……これもまたか、という感じですがベルさん雑なマリアみたいな女の集大成だった 母性に逃げるな

・すずが竜を追う動機が「あなたは誰?」のみで、何故そこまで竜の正体を気にするのか心情がわからない。城に入ってるの見つかって、竜に「何故ここにいる!??出て行け!」と怒鳴られるけどそりゃそうだろ自宅を突き止めて凸してくる上しつこくアナログアンベイル強要してくるやつ怖すぎるよ…と笑ってしまった。

・母親が救った子供、なんか意味あるキャラと思ったけど特になかった。カミシンもなんかもっとストーリー内で活きるキャラかと思いきやそうでもなかった。(いい子だしすきだけど)後者は出演俳優増やしたかったのかな。ノイズですが…

・意味ありげに秘密のバラとか言ってましたが、結局なんだったのですか?美女野獣演出の為の小道具???本当ノイズを増やすのすきだね。

・お気持ち玉のシーン、てっきりお気持ち玉が竜に届いて何か作用が…とか思ったけどなんの意味もなくただきれいなお気持ちランタンでしかなかった 歌唱力でなんか凄くいいシーンに思えるけど、何伝えたかったのか私にはあまり理解できず。。。ネット上でありのまま正直に想い伝えれば、きっとあたたかいお気持ちパワーが集まるよ、理解してもらえるよ…とかそんな感じですか?正しく意味が取れる気がしない…このストーリーの流れでお気持ち玉必要なのかもよくわからない……キラキラパレードの演出で必要だっただけなのに私が勝手に意味を求めているのかもしれない。。。本当ベルの歌でいちばん救われてるの、細田監督だと思う。

■倫理方面のはなし
・ケイくんの叫び、とてもつらい。細田監督、救われたかったけど救われないまま大人になったかつての子供たちの地雷を踏み抜く才がすごい。
・弟くんは軽度の知的障害あたりのなんらかの障害をもってそうなんだけど(特に明言なかったと思う。もしシングルファーザー記事の中に書かれてたりしたら見落としてる)、アズが天使だったのが個人的にウムーーーッとなった…障害あるなしと心の清濁はあまり関係ないと思うし、簡単に天使としてしまうのはとても乱暴だし割と危険な繊細なはなしを……元々の弟くんの性質なのでと言われればそれまでだけど、もやもやしてしまったな。細田監督、他人の苦悩みたいなものの想像力が本質的に弱いのかな。失礼な事を言ってしまってるけど。
・ケイくんたちの家にすずを一人で向かわせてしまった事、夏の少年少女の冒険譚としてはいいのかもしれないけど、虐待を扱うのであればきちんと大人を頼るという事を描いて欲しかったし大人が最後までサポートする姿勢を見せてほしかった。細田監督には薬臭い、説教臭い作品を求めてないのだけど、虐待の様なテーマを描かれるのであればそれなりの責任と覚悟を持って作品を観ている中にいるだろう虐待を受けている子供にもきちんと届く様な表現があって欲しかったしあるべきだった。さもなくば虐待なんて簡単に触れて良い様なものではないと思っちゃったな。
・雑なマリアの集大成、と書いたけどやっぱり男性性の暴力性を女性の自己犠牲で解決してるとこがあっていつまでこれでいくんだろうと思わざるを得ないです。すずはルッキズムの中でコンプレックスを抱えてるタイプの子で、そんな子が顔に傷を負ってまでケイ達を守る(その姿はうつくしい=belle、という感じ)、そういう方法でコントロール出来ない男性性の世話をさせるの、もうやめにして欲しいと強く願う。
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