「CATSを見に行くのかい」
「やめたほうがいい」
「危険だぜ」
海外版ケモナーポルノ映画と言われても言いのがれするのが難しいビジュアルのミュージカル映画。不気味の谷現象ではないが開幕から一時間くらいは生理的嫌悪感との戦いになる。
ビジュアル以外なにも悪くないのにその一点で退場したくなるのだから、マリファナの禁断症状でも喰らってるのではないかと自分の薬物遍歴を辿りたくなる。
しかし困ったことにこれを生理的嫌悪感抜きにミュージカル映画として見られる後半からは最高としか言いようがない。わかってはいたのだがさすが『Les Misérables』を監督しただけあってキャスティングが完璧。
鉄道猫のタップダンスなどは見ていて気持ちがいいくらいだし、グリザベラ役のジェニファー・ハドソンの歌唱には圧倒される。
ビジュアルは本当にアレだが、また同監督のミュージカルが見たいと思える実力派のミュージカルであった。
しかしロゴのE.T.のグロかわいさとCATSのグロさを同類にしないでください。