松岡茉優

殺したのは誰だの松岡茉優のレビュー・感想・評価

殺したのは誰だ(1957年製作の映画)
4.4
面白すぎる。『誘惑』のように日本が日本らしく撮られていない。例えば、車を運転するショットを『拳銃魔』のように後ろから撮ったり、何故か当たり前のように街には外国人が彷徨いていたり、山根寿子がやってる居酒屋では英語のラジオが流れていたりとスクリーンには間違いなく日本人が映っているのに、日本に見えないショットばかりで驚かされる。
営業成績も悪く、家庭も崩壊しきった自動車セールスマンの菅井一郎が良すぎる。ビリヤードシーンが少し長いが、あれは誰の意向だったのだろうか。
営業成績の悪い中年サラリーマンの映画をもっと観たい。死ぬほど面白いが、ラストが暗過ぎるので-0.1。
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