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きみと、波にのれたらのmistyのレビュー・感想・評価

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)
3.5
物語の中をちゃんと生きてる人たちの物語だった。行動、発言、自分ではさっぱり忘れていてもそれが誰かの救いになってみんな今を生きている。怖いもの知らずだったのはひとりだったから、けれど遠くに来れたのは誰かがいたから。ずっとそばにいる、永遠のシンボルとしての水。

物語すぎる、というのはある。誰との出会いや想いにも理由があり、なるべくしてなる、予定調和すぎる進行とも思った。でも流れるような体の動き、サーフィンの躍動感、切り取る日常の一コマや彼らの歌や笑い声、モチーフ、ファンタジーと現実のバランス感覚、湯浅監督のよさはきれいに表れていたと思う。

全く違う物語ではあるけど、死生観や信仰にも似た水というものの捉え方に、彼らははルーのうたと同じ世界線に生きているんだなと思うと少し嬉しかった ルー、海、遊歩のパターンBというかんじ(国男がいない)ルーのうたを観てから観た方が面白いと思う、小ネタ的な意味でも
個人的にはルーのうたが圧倒的すぎたのでちょっと期待値高すぎたかな〜物足りなかったな〜と思ってるけど、ルーのうたは設定も展開も結構尖ってる(原液だから)のでカップルでふらっと観に行くアニメ映画ならこれくらいでちょうどいいというか及第点なのかもしれない(上から目線)

ルーのうたをめんつゆ原液としたら5倍希釈くらいのライトめな仕上がりだった(結論)
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