Ayaka

きみと、波にのれたらのAyakaのネタバレレビュー・内容・結末

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

以前お仕事で観た「夜明け告げるルーのうた」の湯浅監督作品ということで気になっていましたが、劇場では観そびれてしまったので、今更ながら。

前半は意外に長い間、キラキラカップルのイチャイチャシーンが多め。
かわいいし微笑ましいけれど、さすがにかゆいわ〜と思ってきたところで、彼氏の急死。
何を見ても思い出して涙がこみ上げてきちゃう描写はリアルでせつなくなったけど、2人の思い出の曲を歌うと、水の中に港が現れることに気付いたひな子が、水を入れたボトルや水で膨らませたスナメリのビニール人形の中、果てはトイレの便器にも港を呼び出しちゃうところはさすがにちょっと笑ってしまった。
雨粒が「ひなこ」の形になるとか、どう見てもホラー…笑
あと異常なまでの主題歌推しも…
物語のキーにするにはちょっと地味というか、そんなに刺さる曲でもないような気がして、ただ単にちょっとくどいかなと感じてしまった。それなら「ルーのうた」の時みたいに、既存の名曲(もちろん作品に合う曲という前提で)にしておいた方が、より多くの人に響きやすかったような。

と、ツッコミどころは色々あったものの、
まるで生きもののような水や火の描写はそれだけでも見応えがあったし、ラストの、港から1年越しのクリスマスメッセージがひな子の耳に届くシーンは、せつなすぎて思わず涙がぽろん…
一人の女の子の成長物語に、女性として共感できる部分も多く、元気をもらえた良作でした*
Ayaka

Ayaka