ちろる

シンクロ・ダンディーズ!のちろるのレビュー・感想・評価

シンクロ・ダンディーズ!(2018年製作の映画)
3.5
毎日数字に追われる代わり映えのない毎日。
家に帰れば地方議員の妻がイキイキとパーティーなんかをやっていて、僕はアウェイ。
そして、妻は多分浮気をしている。

唯一のストレス発散はプールで泳ぐこと。
無心で泳ぐその間だけが僕の心を軽くする。
最近、このプールにおっさんの軍団が沈んだり、浮いたりしている。
おっさんシンクロなのだろうか・・・

ありえないのに、なぜか大騒ぎして仲間とシンクロする彼らが羨ましくなっている。

心が何故か引っ張られてく。
そして気がついたら僕はこのおっさんシンクロのメンバーとなっていた。

こちらの話はスウェーデンに実在するチームをモデルにイギリス版として映画化した。
劇中には、大会で日本チームも参加しているのだけど、日本だとやはり、思い出されるのは『ウォーターボーイズ』。
違いとしてはメタボのおじさんたちか、ピチピチのボーイズかの部分、故にこれは青春!というキラキラしたものではなく、若干の見苦しい部分を我慢して見続けなきゃならない。
でも、そこが楽しい。

こんな見た目もがっかり、シンクロのセンスもなさそうなおじさんたちの集団が、どこまで変わるか想像できなくて、知りたくなってしまう。

そして、ちゃんと成長するんです。おっさんは。
色々家庭の事情とかあり、みんなで大会まで一直線!とはならないものの、あんなポンコツなシンクロチームでもちゃんとカタチになるのだな〜としみじみと感動して、勇気を与えてくれる。
ドタバタ具合がふざけすぎず、登場人物のキャラクターもイギリスっぽくて、テンションが好みでした。
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