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テッド・バンディののんchanのレビュー・感想・評価

テッド・バンディ(2019年製作の映画)
3.9
"テッド・バンディ"とは、70年代に世界を震撼させた連続殺人鬼の名前。
この映画は実話を基にしたドラマ。

ジャケのコピー文言
《極めて邪悪、衝撃的に凶悪で卑劣》
は、テッドに裁判長が死刑を言い渡す際の判決文に含まれていた言葉なのだ‼️

若い女性を狙い30人以上に強姦、殺害していたシリアル・キラー(この言葉が生まれた張本人)のテッドは、イケメンで優しくて気が利いて、その上頭脳明晰で、とにかく女性にモテモテ。

この作品はテッド(ザック・エフロン)が心からの愛を注いだ婚約者リズ(リリー・コリンズ)の視点で描くラブストーリー仕立てになっている。
全編にわたってテッドを《異常者》として演出していない。
シングルマザーのリズは娘とも関係が上手くいっていたテッドが逮捕されても信じられない。面会に行ってももちろん冤罪だと主張し将来のある事を言い続ける。でももしかして...という不安に苛まされて暮らすことになる。

裁判が異例のTV中継となり、ハンサムで人当たりの良いテッドにファンが急増する。傍聴席には女性が押し寄せ、多くの人々が冤罪と信じて疑わなかった。極悪事件とどうしてもテッドの外見があまりにかけ離れていたからだ。
そして弁護士を信用せず解任し、自己弁護しながら裁判長へ訴え続けるワンマンショーを繰り広げる有り様。

裁判長役のジョン・マルコビッチの名演技が見ものでした👌

ラストに面会するリズ、ガラス越しにテッドが文字を書く....その衝撃たるや😱

もう少し、テッドの生い立ちを入れて欲しかったかな?ただ中々壮絶な幼少期のようなので、家族や恋人が存命であれば、そこまで描けなかったのだろう。

ザックは適役で好演していました✨
ラストに本人が映るのですが、まぁ俳優のようにイイ男😮髪型等もそっくりに仕上げていました。

そしてリリーも、テッドと幸せに過ごした表情と恐怖におののき揺れる心情の演技は素晴らしかったです。
(しかし、リリー・コリンズって、ルーニー・マーラと似てませんか?ちょっと途中で重なってしまったけど、誰か共感して〜😅)


観ている時よりも観終わって色々考え込んだ。
残虐なシーンはさほど無かったが、実際の写真を挟み込む。それがまたのけ反るほどの残虐さで🥶

あと面会中、刑務官を金で釣って見過ごさせ、その場で出来た子供が居たってのは驚き😵
実際にラストで流れるキャロル(テッドを支援し、後に妻となって女児を出産)
なんて緩いフロリダ州の刑務所なの?🤨
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