ニャキヤマ

ビーチ・バム まじめに不真面目のニャキヤマのレビュー・感想・評価

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いやサイコーですよね、好き勝手して周りもハッピーで。

ハーモニーコリンは世代的に「KIDS」の脚本家で衝撃でした。確か1995年ですよね、オウム、阪神大震災、エヴァ。
中2でしたが(KIDSで描いてるように)色々好き勝手やったら"ツケ"が来るというか諸行無常を感じました。
その後の動向を気になりながら、「ガンモ」や「ミスターロンリー」で"普通に生きられなかった人たち"を冷静だけと暖かく描いてきた印象です。

しかし!!
前作の「スプリングプレイカーズ」で"普通がわからない私たちって凄くないー??"と気持ちいいぐらいの自己肯定感という作品にシフトチェンジして痛快でした!

そして本作はそれの延長線上の作品。

僕も恥ずかしながら幼少期に同年代に比べて映画をちょっと観て「オレはオマエラと違う」と優越感を感じてましたが、その後結局、現実と折り合いをつけながら現在も生きてます。

主人公のムーンドッグが(僕を含めた)我々に「なんか、みんな生きにくそうだなーって、オレにはそんな生き方無理なんだよ!」って軽々しく言います。

人を選ぶ作品だと思いますが、このコロナ禍もあってめっちゃくちゃ羨ましく、もはや勇気を貰えた作品でした。
ニャキヤマ

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