パイルD3

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのパイルD3のレビュー・感想・評価

5.0
今、言葉にしなくては間に合わない瞬間と、選択を誤る瞬間の見せ方が凄まじい

アメリカの白人とネイティヴの共存する町で起こった悪質で凶暴な事件を、人間の善悪を超えた心の痛点に迫りながらマーティン・スコセッシ監督が洞察鋭い独自の視点で見せた

アメリカの汚点となる迫害事件の真実…
悪質なレイシストの存在とその手口
またもやスコセッシ監督は、大変な秀品を生み出してくれた

次期アカデミー賞でも、主要8部門をはじめ多くのノミネートは必至だが、先住民女性を演じるリリー・グラッドストーンは、主演女優賞獲得は間違いないほど隙のない演技を見せる。他の候補者も分からないこの段階で、既にこの人だけはド本命と言ってもいい。

(※主演女優賞はエマ•ストーンが獲得。
派手な動きの人工的なアンドロイドのセックスまみれの演技と、地味な歴史ドラマの中に登場する先住民の凄みある演技の一騎打ち…
アメリカはまだ先住民には寛容になれないのかな?チョッとザンネン
わたしには互角というより、演技の質は歴然だと思えたが…)
パイルD3

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