Kiki

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのKikiのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

「インディアンの命は犬の命より軽い」

差別の本質を突いてくる…
歴史や文化、社会的な映画は記憶に残る

206分、確かに長かった💦しかし、緊迫感ある見どころが続き集中できました。

原作「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」は、捜査官トム・ホワイト目線のストーリー展開だが、ディカプリオがアーネスト役を演り、オセージ族モリーとの夫婦物語に脚本変更して作られたそうです。

主に描かれるのは、財産と命を奪おうと殺人に手を染める白人入植者たち。犠牲者となるのは先住民族。
自国の闇の歴史を題材に制作することは、容易ではなく80歳のスコセッシ監督のパッションは凄まじく、今作も傑作・代表作となるでしょう。自らラジオ舞台に上がるシーンにはびっくり!w

デ・ニーロのキングっぷり(穏やかな表の顔と裏の顔)や悪巧み、ディカプリオの情け無い男イケて無さ(眉間のシワしゃくれあご)…圧倒的な演技合戦に魅了されました。

本物の薬を言い合うシーンが印象的で、モリーはいつから分かっていたのだろう。
モリー役のリリー・グラッドストーンの魅力も目が釘付けになるほど素晴らしい佇まいです。すでにオスカー候補と言われていますね。

裁判所でブレンダン・フレイザーの圧力ある弁護士や検察官ジョン・リスゴー登場もスパイス投入とばかりに鼓動高鳴りました!

もう一度、細かい部分を見返したい気持ちはあれど、さすがに3時間超えは辛いな〜


「ショミカシ」
Kiki

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