くう

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのくうのレビュー・感想・評価

4.2
だから、前から撃てって言ったやん!!

1920年代、オクラホマ州の先住民・オーセージの町にジワジワと入り込んで利権をむさぼっていく白人ファミリーの黒い歴史物語。

レオさまがレオさまを捕まえる話でもあった(そういうこと…)


深く考えずに人を頼り、よく考えずに言う通りに動き、気づいた時には坩堝に落ちているという泥沼劇。

バカだなぁとは思うけれど、人間はきっとこんな風に愚か。

誰かを手に掛けたら自分もやられるのでは、と考えない時点でもう落ちている。犯罪者の思考。


それでも、アーネストには家族を愛する気持ちだけはきっとあった。それは芝居ではないと信じている。


しかし、権力のある黒幕というのは、どうしてこんな風にどこにいても同じ構図なのだろう。

悪が無くならない社会の作りが普遍的なものに感じてしまって、弱者たちの最期が切ない。


と、同時に、連邦警察にちょっと沸いてしまった。


上映時間の長さがまるで気にならなかった。見応えある1本。
くう

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