OB

ザ・ピーナッツバター・ファルコンのOBのレビュー・感想・評価

4.0
『37セカンズ』の米国版とも言うべき、人間の多様性を重んじながら可能性を肯定する「TO BE」を描いた一作。

身体的に課題を持つザックと心に課題を持つタイラーが偶然出合い、行動を共にしていくことで、お互いの課題を克服しあい、最後に奇跡を起こすお話。

アメリカらしい、カラッとしたロードムービーとなっている点が雰囲気良き。“綺麗過ぎる”ダコタ・ジョンソンが加わってからもロマンスに振りすぎない抑揚の効いた展開に好感。

高齢者施設のおじいちゃんを始め、途中で遭遇するドラッグストアの主人や盲目の老人、憧れのあの人や一見悪役の彼など、二人に関わる人物皆が味わい深く、作品を愛おしいものにしている。

また一つ、後味のよい良作に出会えた。

本作はレイチェルさんのレビューをきっかけに鑑賞しました。感謝です。
OB

OB