アキラナウェイ

スリー・ジャスティス 孤高のアウトロー/ビリー・ザ・キッド 孤高のアウトローのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

3.4
監督のヴィンセント・ドノフリオって…
「フルメタル・ジャケット」の…

ほ ほ え み デ ブ ! !

知らなかったーー!!さっき調べて知った!!

邦題、こんなんで委員会。

スリー・ジャスティスって言うけど、無法者も極悪人もジャスティスじゃない。ジャスティスが足りない。

WOWOWで放送された際には「ビリー・ザ・キッド 孤高のアウトロー」という邦題が使用されたそう。こっちの方がまだマシ。でも実はビリー・ザ・キッドがメインじゃない。

原題は"The Kid"。
これは1人の少年の成長を描いた物語。

酔っ払った父親が母親を殴り殺す。激昂した少年リオは父親を銃で撃ち殺してしまう。銃声を聞きつけた叔父のグラント(クリス・プラット)に追われる身となったリオと姉のサラ。彼らが道中出会ったのは、悪名高きビリー・ザ・キッド(デイン・デハーン)とその仲間達だった。

デイン・デハーンのビリー・ザ・キッドは、ハマり役!!ふとした瞬間が若きディカプリオに似て、色気がある。

父親殺しの十字架を背負った少年は、ビリーと自分を重ね合わせ、彼への憧れを募らせていく。

クリス・プラットは髭もじゃで、彼のキャリアでは珍しい悪役を嬉々として演じる。あんまり喋ると、彼の人の良さがつい出てしまいそう!

そして、ビリーを追い、リオを救う追跡者。
保安官パット・ギャレットを演じるはイーサン・ホーク。下がり眉がいつもながら哀愁を漂わせる。

このキャスティングは観るでしょう!!

何箇所か「あれ?今何をどうした!?」みたいなわかりにくい描写が気になったり、西部劇なんだからもう少しガンアクションを見せて欲しかったり、残念な点も少なからずあるが、概ね楽しめた。

何より、最後のリオの表情。

逃げ惑い、守られるばかりだった15歳の少年が、大人の男の顔に。

アクションより、ドラマに重点を置いた
ほほえみデブこと、ヴィンセント・ドノフリオ。
お見事です。