このレビューはネタバレを含みます
「夢を諦めるな」
ロデオで頭にケガを負った主人公が、夢と現実の間に苦悩する話。
こういう夢を諦められないってテーマは他にもあると思うけど、劇的な展開や過剰な演出を排して、淡々と見せてくるアプローチが新しい。
買って調教していた馬が怪我をして安楽死させるとか、大怪我で体に麻痺が残ってしまった友人とか、イベント自体はあるけど、それを過剰にしない。
もうロデオとかやったら死ぬぞっていう状況の中でも、ロデオ大会に出ようとした主人公が、応援に来た父親と妹の姿を見て、夢を諦めて生きることを選ぶラストにグッとくる。
それに、主人公が調教師として馬と触れ合うところは何かやたら感動してしまったな。
西部劇では当たり前のように馬に乗るけど、ああいう風にコミュニケーションをとって徐々に積み上げていくのだなぁと。