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ザ・ライダーのyassi1000rrのレビュー・感想・評価

ザ・ライダー(2017年製作の映画)
4.6
ロデオを非生産的なものとしてしか見れず、文化の担い手のDQN具合から、だんじりかよと冒頭では思っていた。これはロデオもだんじりも理解できていなかった。
第一次産業の場合、食住近接どころか生き方そのもので、それが奪われることの辛さ、ツブシの効かなさは想像を超える。
調教って馬とのコミュニケーションなんだな、人を乗せる事を学んでもらうんだなぁと理解できる丁寧に描かれた調教シーンによって、ロデオもこの産業に必要不可欠な技術継承であり、憧れをもって存続を担う重要な文化だとわかる。
自分もビビリ乍ら、かつてスーパースポーツに乗っていたライダーとして、そして『BITE THE BULLET』を観て以来馬で駆けるのが夢になったので、とても心を打たれた。
競馬の世界でも「予後不良」と言われる安楽死が選ばれるケースがよくあると聞くし、引金を引かなければならないのも馬を愛する人たちで、さらには、自分たち人は生き続けなければならないということも語りかける素敵な映画でした。
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