yassi1000rr

ハッピー・オールド・イヤーのyassi1000rrのレビュー・感想・評価

4.0
チュティモンジョンジャルーンスックジンさんやっぱスゲえ。
「旦那のコレクション勝手に売ったら旦那が抜け殻になってしまって死にそう、私はどうしたらいい?」みたいなコピペが有名なように、物欲は人生であり情熱であると心から思う。モノに宿る執着はとてつもないエネルギー。物欲はイニシャル的な衝動だけだと思っていたが、この映画を観てランニング的な物欲、所有欲っていうのもあるなと考え直した。
そんな、モノに宿る、もはや怨念、により断捨離をディスコミュニケーションの補完という“行”として捉えるお話。そもそもモノの貸借りをするほどの深い関係性まで行けてるこの主人公はだが、大小あれど件数が多くて難儀してる。
ミニマリストがバカにされがちなことの根底には人が本能に抗う事への禁忌感を抱くからな気がしてくる。自分は物欲のままに生きていきたいと思っているから、凡人だなぁとつくづく思う。ミニマリストは実は凄い奴らで、ホントは禁忌を侵すような強大なエネルギーを操った結果だとも言えるのでは。それかサイコパス。
「謝罪は謝る側の身勝手である、罪悪感を抱いて生き続けろ」というところがこれと共通しているように思った。
謝るかどうかはあくまで謝罪する側の判断でしかなく、される側が上記のように思うのは当然で、謝るという行為によってされる側がそれまでに起こった事実により抱いた怒りや悲しみはチャラになるわけではない、ということであれば客観的に謝罪が必要な関係性というのはあるのだろうか。野性動物は謝らないし物欲もないと思う。
何を言ってるのかよくわからなくなってきた。。。
アンティークバイヤーに褒められるほど「モノを見る目」がある父親が捨てた家族だというところが切なさを倍増させる。
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