なんて可愛らしいまっすぐなオヤジ共なんだ。むちゃくちゃ評価されててるのに、「あの頃」の青臭さをほじくり合って笑顔になる。そこにいい具合にアニキアネキ文化も乗っかってて、やりとりを観ていて泣きそうになる。日本語字幕もいい仕事してるのかもしれないけど、黎明期を突っ走った誇りと共感性羞恥がいい具合に混ざってて心地よい。
それにしてもこの人達が韓国映画界を牽引してると踏ん反り返ることなくまっすぐなのは、過去をよく勉強してまだ自分たちが学んだ「映画史における巨匠」を追いかけるからなのか。
どこか日本の'70sのような韓国の'90sで流行ったサークル文化と、プロになる人間とそうではない人間のドラマもあり。
オヤジたちのノスタルジーに老害的な嫌らしさがないのは、大半の人が夢に散って落ち着いて、それでも人生は進んでいるからかな。
