タカシ

ディープ・ブルーのタカシのレビュー・感想・評価

ディープ・ブルー(1999年製作の映画)
3.2
『「人食いサメはいない」ってラジオで言ってました』


スピルバーグの「ジョーズ」以降、人類の永遠の敵となってしまったサメ。
ホントのサメは積極的に人を食べることはまずないらしいですね。

という訳でそんなサメがもし高度な知能を持ってしまったら?というお話。

ほんのちょっびりSF風味を足しただけでどうしてこうも鈍重な話し運びになるんでしょうか。これは脚本のせい?監督のせい?

基本的にサメが三匹もいるのがサスペンス要素を大きく下げてるし、それに襲われる人間側のキャラクターの描き訳が上手く出来ていないのもサスペンスを減じているように思えます(逆にキャラが濃い人は生き残る確率が高まる)。
ヘリコプターがやって来るところ辺りから人間側が明らかに馬鹿になってきてます。サメに劣ります。ウィンチワイヤーを素手で持つ馬鹿を初めて見ました。
特に悪役設定が非常に中途半端で、何故そういう行動をするに至ったのかを、共感をもって描くのか反感をもって描くのかはっきりさせるべきだったと思います。

時々はさまるサメのCGが恐ろしくチープで、これは99年の作品と思って我慢すべき? 「ジュマンジ」は95年の作品だったけど、動物のCG頑張ってたけどなあ。

サミュエル・L・ジャクソンがふつうに普通の人だったのと、一番最後の最後に襲われた人物に一番ビックリしました。

DVDのジャケットにいる女性は胸元ががっつり開いた服を着ていますが、本編ではあんな服着てなかったぞ。代わりに下着姿になったのでそこは許す。きれいな女優さんだったけど、他の作品ではあまり見かけなくて残念。

レニー・ハーリンは「ダイ・ハード2」とか「クリフハンガー」とか撮ってた時はイケイケだったので、常に最先端にいるのは大変なんだなあと思い知ります。「カットスロート・アイランド」の失敗でカロルコ・ピクチャーズを潰した男…
Amazon ビデオ(字幕版)にて。18.05.19
2018#052
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