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サムライマラソンのkassyのレビュー・感想・評価

サムライマラソン(2019年製作の映画)
2.9
試写会にて。

マラソンの発祥と言われる安政遠足をベースにし、参加する者たちの悲喜こもごもを描く。

題材的にはコミカルそうな題材なのに、蓋を開けてみるとジトッとした泥臭い時代劇だった。外国の監督が撮っているので、いわゆる邦画のエンタメ作品や時代劇らしい手法というよりは、ヨーロッパ映画のゆったりとした、セリフもハッキリと聞こえないような作風で描かれる為、見ている側としては色々ミスマッチに感じる。引きが多すぎて、もっとアップで映してほしいシーンが沢山あった。

マラソンに入るとコミカルなシーンが入るが、前半の重いトーンからするとギャップを感じる。
題材は面白いので、ふつうに中村義洋監督や本木克英監督が撮ったらふつうに面白くなったんじゃないだろうか?と思いながら見てしまった。
音楽も大仰すぎて古臭さを感じる。一体どういう映画にしたかったのか謎だった。

変な日本になってないのは良いとは思うが…
豪華キャストとタイトルだけでよく調べずに見たら絶対にずっこける映画であろう。
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