1997年の韓国のIMF危機を実録風に描いた作品。韓国銀行の金融政策チームのハンは極端な外貨準備高の不足からデフォルトの危機を訴えるが、政府高官はパニックが起こると公表しようとしない。このままではIMFの資金援助を受ける代わりに外資の支配下に入ってしまう。ハンは最後まで抵抗を試みるが…というお話。
韓国にとっては国の恥とも言える出来事なのだが、それを韓国銀行のヒロイン、危機に乗じて成り上がっていくヒーローを登場させて、エンタメとして再構成している。実際のところはIMFのなすがままになっていただけだろうが、架空の話を織り交ぜることで前向きなストーリーになっている。この手の作品を作らせると韓国は実にうまい。
