賽の河原

ホテル・ムンバイの賽の河原のレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
4.2
10月24日に観たみたいですね。『アイネクライネナハトムジーク 』とか観てたくらいの頃ですね。これは相当面白い映画でしたよね。
知り合いのおじさんに激推しされて観に行った作品なんですけど、本当にあった事件だそうでね。
インドのムンバイの高級ホテルに、パキスタン系なのかな?イスラム原理主義者みたいなのが突っ込んできて、一人一人ブチ殺しまくっていくっていう。
基本的にもう観たのが随分前なんで適当な感想なんですけど、途中まで「俺、こいつらがのうのうと生き残る物語だとしたら烈火の如くブチ切れるな」って感じながら観てたんですけど、その辺の扱いが実に忠実でね。素晴らしいですよね。
もうとにかくテロの禍々しさっていうかさ、無差別に無辜の市民をバンバン殺すんですけど、うわぁ...っていうね。もうこれは許されることではないですわ感がエグいですよね。
もう最低で最高なシーンなんですけど、ホテルのフロントの女性を脅して各部屋に隠れてる客を...っていうシーンとかもうドン引きする最低さですよね。
そういう風にテロリスト達の恐ろしさを描いた上でのサスペンスシーンも大変良質ですよね。
例えばエレベーターを使ったサスペンスシーン、それだけでもうまく撮れてるなって感じなんですけど、そこで展開させるテロリスト達の会話とかね。サスペンスっていうシーンなんだけど同時にテロリストの人物描写、背景描写にもなってるっていう。
様々な人種、宗教の人物を登場させてるのも実に良くてね。イギリスの植民地支配からの印パの仲の悪さ、宗教の違い、インドに住む民族とカーストとかも含めて教材になり得る可能性を秘めてる映画ですよね。
あまりに感想が短すぎて不安になってきたんですけど、普段どう考えても長く感想書きすぎマンなんだよなぁ。
とりあえず今年観た映画の中でも20本の指には余裕で入る、なんならトップ10くらい来るかもっていう最高な映画でした。
賽の河原

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