河原タカシ

ばるぼらの河原タカシのレビュー・感想・評価

ばるぼら(2019年製作の映画)
2.4
舞台挨拶付きで鑑賞。クリストファー・ドイルが撮影した東京の風景や、説明的な演出がほとんどなく映像で語る点など良かった。しかし稲垣吾郎さんの演技が今ひとつ突き抜けきれておらず、二階堂ふみさんも体当たり演技だったがすでにこれまでの作品でイメージがついているためか、新人女優を起用した方が印象が残ったかもとか思った。また同時期に公開されている『ミッド・スワン』で好演だった同じグループの草なぎ剛さんと主演としての演技を比べてしまったり(もちろん題材や設定などが全く違うことを把握している上で)、”狂気さ”をテーマにした映画は今年目立つものが多く、それらの作品群(『ミッドサマー』、『スパイの妻』など)と比べて今作はどうだろうか・・と考えたりしまった。アート映画ということを理解してはいるが、だとしたら原作をベースに制作側の作家性を爆発させたショットや演出をもう少し観たかった。
河原タカシ

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