あらら

オオカミの家のあららのレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
4.1
チリの暗黒時代をストップモーションで超狂気的かつかなり抜粋して表現した特殊な映画
実際にあったコロニア・ディグニダというカルトの施設から脱走した1人の信者が身を潜めるために入った民家で2匹の子豚?に出会い生活する様が教祖の語りと共に描かれていく
まず度肝を抜いたのがセットが全て実寸で作られており、ペイントとクレイ、画角に映るもの全体が犇めき動く映像が悪夢でも見ないような代物で終始不気味
ヤンシュバンクマイエルを彷彿とさせたが今作はテーマも相まって何かを超越していた
危うく映画館で観る所だった
チリのかなり局所的な歴史を描いたニッチ過ぎるテーマにも関わらず、恐らく日本人が1番この映画を観てるのは興味深い現象だと思う
あらら

あらら