このレビューはネタバレを含みます
とにかくキャストが豪華すぎる･･･！
みんな演技が素晴らしかった中で、スカーレット・ヨハンソンの演技は圧巻でした。
そして、作品のバランスがとても絶妙。
コミカルに描きながらも戦争に生きる人々の心情や戦争についてをしっかりと繊細に描いている。
本当に織り交ぜ方がとにかく絶妙で、最後まで見入ってしまいました。
どうしても『戦争』というテーマになってしまうと『凄惨さ』（グロさや血や残された人々の行き場のない感情など）を正面からぶつけてくる作品が多い中で、全体的にポップで明るい印象がある。
そのため、そこまで重くなく『戦争』というテーマを描いた作品はジョジョ・ラビットの大きな特徴であり唯一無二の良さだと思います。
ですが、そんなポップな作中にも戦争に関する洗脳教育であったり、ユダヤ人への偏見だったり、反ナチ運動についてなどしっかりと描かれている。
ナチスに染まってしまったジョジョだけど、周りがみんないい人だったのがとても印象的でした。特にママ･･。
ラストにかけての展開は本当に心が痛みます･･。
子どもにも戦争とはなにか？を見せやすい内容になっていると思います。
ぜひ多くの人に見ていただきたいな･･と思うばかり。
私の陳腐な語彙力ででは語りつくせないほど、本当に見て良かった作品でした。
