てづか

ジョジョ・ラビットのてづかのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
5.0
あんまり映画を評価するうえで「どれだけ泣いたか」とかを語りたくはないんですが、その作品の良さを的確に伝えられるほどの語彙力もなく、またこの感情を今すぐ処理できるほどの器量もないため、あえて言います。

こんなに泣いた映画は実に久しぶりです。
ましてや映画館で声を上げそうになるほど泣いてしまうなんて、いい大人なのに恥ずかしいにも程がある。

コメディタッチで描いてはいるものの、内容というか、伝えたいことは至ってシリアス。戦時下の、死と隣り合わせの生活において本当に強いものは何かを主人公のジョジョとともに学ばせてもらった。

特に母親とのやりとりはどのやりとりもなんて事ない日常で、でもそれがとても愛おしくて、幸せで、割と序盤の方から泣けてしまった。一緒の食卓も、ダンスも、結べなかった靴紐も、、、
ラストのジョジョのつたない結び方の靴紐が切なくてたまらなかった。

そして、キャプテンKが最高だった。
何から何までずるい。大好き。
大好きなアルフィーアレンくん扮するフィンケルもとにかくずっと幸せそうで、最後のシーンもすごく幸せそうでこっちまで嬉しいやら悲しいやらで感情がぐちゃぐちゃになってしまった、


エンドロールも最高。皆さんご存知"トンネルの歌"です。(詳しくはウォールフラワーを観てください)
ボウイの曲に乗せて踊りだす2人の未来はきっと明るい。ダンスは自由の象徴だもんな。、

リルケの詩も素敵だった。

個人的には何から何まで文句なし。
ラストが希望に満ち溢れている映画は大好きです。
最高の映画。
てづか

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