たつなみ

ジョジョ・ラビットのたつなみのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
3.0
ただただ優しくて楽しい作品。
ジョジョ役のローマン・グリフィン・デイヴィス君が純粋に可愛らしい。
ナチに心酔してる子供っていう難しい役なのにイノセントな感じが凄くいい。
お母さん役のスカーレット・ヨハンソンとの関係性もホッコリする。
あとサム・ロックウェルがカッコよすぎ。

テンポも良く、時折切なくて良い映画なんだけど、やっぱりどうも引っかかる。
ナチとホロコーストを扱っているだけに、どうしても本作の“軽さ”が気になって仕方ない。
特にホロコーストは今正にウイグルやチベットの方々がチャイナから受けている迫害(ホロコースト以上と言ってもいい)がどうしても頭をよぎる。
(ウイグルやチベットで起きていることをご存知無い方はこの方のTwitterをご覧ください。
https://twitter.com/swim_shu)

差別や偏見、全体主義へのカウンターという意味では決して説教臭く無いし、子供の目線を上手く使った演出は素晴らしい。
ただ、設定が設定だけに惜しい作品。