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霧の中の少女のnekosukiのネタバレレビュー・内容・結末

霧の中の少女(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

WOWOWにて録画鑑賞。
捻りが浅い作品もあるが、これは少し捻りすぎかな?と思った。

クリスマスシーズンの或る夜少女が失踪する。誘拐事件だと睨んだ刑事は教師の男を犯人だと認定する。死体なき殺人を実況証拠で固めて男を追い詰めていくが、刑事の不審な行動で逆に男の無罪が証明されてしまう。

30年前の連続少女失踪事件を追い続ける女が出てきたり、ストーリーは混乱を極めるが、サスペンスは二転三転するのがお約束だから良しとしよう。

ラストに過去の連続少女殺人犯が明かされるが、現在の事件は、教師が承認欲求を満たすために過去の事件を模倣したと見る方が順当だろう。無罪放免された教師を許すことが出来ず、刑事が手を下してしまったことからも、それが窺える。

アッサリ単純に終わると期待した向きには概ね不評だろうが、心理サスペンス好きなら案外ハマる。

それにしても、2時間を越える長尺で、余計な部分が多すぎる。
もっと整理すると、30分は短縮できただろう。

驚愕のラストは、人の心の闇を覗いたような気がしてゾッとした。
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