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轢き逃げ -最高の最悪な日-のmodonso14のレビュー・感想・評価

3.4
予告編を観て気になっていたことと、最近交通事故がクローズアップされる機会が多いこともあり、公開初日に鑑賞してきました。結論から言えば、決して面白くないことはないのだけど、少し勿体ないかなという印象でした💦 そして、手嶌葵さんの主題歌『こころをこめて』が素晴らしすぎました😊

前半は轢き逃げをしてしまった秀一と輝の二人の葛藤が中心に描かれています。本作の始めは非常に緊張感があり、何気ない日常のなかで誰しもが交通事故の加害者になり得ることが、よく伝わってくる構成になっていたと思います。自分も急いでいるときや友人との会話に夢中になりつつ運転することはあるので、車は人を簡単に殺しうる凶器になりうるということを改めて認識しなければいけないなと😓

一転、後半は水谷豊さんが演じる被害者の父親が、事故の裏側に隠された真実に迫っていく場面が描かれます。強引に感じる部分も正直少なくはないですが、サスペンス要素もあったためか真相に向かう部分のテンポは良かったです。なかでも印象的だったのは岸部一徳さんの風格漂う演技。決して声を荒げるわけではないのですが、取り調べが怖すぎる(誉め言葉) 毎熊さんとの刑事コンビが凄く良かったので、この二人の『相棒』も観てみたくなりました😆

登場人物が多いので、誰の視点になるかで印象が大分変わるかと思いますが、個人的には少し登場人物が多すぎると感じてしまいました。人数を減らしたり、秀一と輝が勤める会社の場面など、重要度の低いシーンを削ることで、もう少し一人一人を深く描いた方が、より感情移入ができたように感じます。後は登場人物の感情が全体的に強く出ている作品なので、この点については好き嫌いが分かれるのかなと思います。自分の場合はあまり…でした。
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