のこ

轢き逃げ -最高の最悪な日-ののこのレビュー・感想・評価

4.2
カッコ良く 順風満帆に人生を歩んで来た男が
一瞬にして女性を轢いて逃げ去り、すべてを失う~

加害者となった女性の家族 特に父親(水谷豊)が娘の携帯がないことに不審感を抱き 必死に娘の友達や職場に出向いて交友関係を聞いて歩く~亡くなった娘は帰って来ないけど 娘に何があったのかが知りたくて 親ごころでしょうね~その姿に胸打たれました!

娘を持つ水谷豊 監督兼父親役 彼らしい熱演!😊
犯人宅での格闘は見ていられないほど迫真の演技で凄かったです!!🔥

轢き逃げ犯になった大手ゼネコン勤務の宗方秀一(中山麻聖)は、学生時代からみんなの憧れの的!
副社長の娘・白河早苗(小林涼子)との結婚も控え、社内でも勝ち組!

大学も職場も同じ、彼に憧れ必死について来た親友の森田輝(石田法嗣)を助手席に乗せて結婚式の打ち合わせに向かおうと車を走らせていたところ~運命の事故が起きてしまった。
勘の良い人だどすぐに展開から真犯人を割り出すことが
できますが~。しかし、、
その動機 嫉妬に狂った不完全な人間の姿を目の当たりにするとあまりにも犠牲が多すぎて切なくなって来ます(泣)

何も関係のない人を巻き込み 彼女の家族、
そして加害者になった男性と家族や婚約者までも悲しみのどん底に追いやった~犯人の窮地に追い込まれた心情が
爆発する前になんとかならなかったのかと~
孤独な人生を過ごして来た犯人は気が変になりどう反省して行くのか?
それぞれの思いに心が苦しくなりますが、
苦境から反省しながら前に進んで行く それぞれの姿にも
深く共鳴していろいろ考えさせられた作品です。

またこの事件を担当するベテラン刑事・ 柳公三郎(岸部一徳)の人情味溢れるところと新米刑事・前田俊とのコンビも見どころです😊
のこ

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