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轢き逃げ -最高の最悪な日-のhonobonのレビュー・感想・評価

3.2
水谷豊監督2作目。
内容は良かった。でも、これの必要…というものがちらほらありそこの引っ掛かり度合いで分かれるかも。で、その点は多め。

単純な命を奪ってしまった人、残された人の物語ではなく、その先を描いていることでさすがサスペンスドラマに長年出演しているだけあるなと感じる。
画面にチラッと写った、とある作品のDVDにはこの作品への暗示があったんだろうな。

'加害者'と'被害者'。それぞれの行動や心の中の表現はうまく写し出されていて脚本も関わっている本作は演じている側の作り方に寄せているのかもしれない。
しかし、演技表現を外れたものをとると、映画とは違うパッケージングされたものという演出になり繊細に描こうとしている中に過剰なものが目立ってしまう。
ラストのシークエンスを考えると映画である必要性を感じられるが、それを除くとなんとも言えず。
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