ジャイロ

我輩はカモであるのジャイロのレビュー・感想・評価

我輩はカモである(1933年製作の映画)
2.5
原題『DUCK SOUP』

アメリカのことわざで「ダックスープのように簡単さ!」とうのがあるそうです。
「計画はたいへん単純で簡単のように見えても、しばしば結果的にとても難しいものを背負っていたりする」という意味なんだとか。
う~ん。ダックスープ食べたことないからよく分からないな。捕まえるのが難しいのカモ。それか、しめる所が難しいのカモ…

あれ?ダックってカモ?アヒルじゃなかったっけ?でもアヒルは家鴨って書くし、マガモを原種とする家禽で生物学的にマガモとアヒルは一緒だからカモでいいんですね。

それにしてもカモのスープ

🦆

美味しいのかな?

淀川さんがオススメするクラシックコメディ、カモのスープ、ちょっときな臭いけど飲んでみました。



『我輩はカモである』



その始まりはカモ

グワッグワッて…

🦆🦆🦆🦆

カモ満載だなあ

そして歌が入ってきます。なるほどミュージカルね。フリードニアという架空の国の新首相がお目見えに…って、なんでバレリーナたちが花撒いてんの?(笑)

主人公はルーファス・T・ファイアフライ

首相です。

しかもTHE 破天荒

え?

ヒゲ描いてんのこれ?

言ってることがとにかく無茶苦茶。ぜんぜん笑えない。マシンガントークの面白さが全然わからない。でも言葉遊びなんてこんなもんか。シェイクスピアの喜劇もそうだしね。ただ、重ねてくるサイドカーのくだりとか、偽の鏡のシーンはフフってなりました。まさにドリフのコントの原型。

あとスパイね

スパイの二人がやばい

無茶苦茶する

やりすぎ

特にハーポ

テンポよく狂気めいたことをする

この人たちやばい

絡んじゃいけない人たちだ

切るし燃やすし蹴ったりするし、執拗に帽子を狙ってくる。やることなすこと意味なんてなくて、とにかく無茶苦茶。狂気すら感じる。不快感だけが募っていく。これ、ミュージカルなんて呼んじゃいけない。最初と最後くらいしか歌わないからほとんど歌わない。しかもストーリーなんてあって無いようなもんだし、後半なんか狂騒すぎてもう観てらんない。

ひどい

何これひどい

ダックスープやばい

大事なことなので二回言います



ダック



スープ



やばい



この映画の楽しみ方が分からない。私はまだまだ勉強不足のようです。トホホ🦆


P.S.
ビリー・ワイルダー、ウッディ・アレン、モンティ・パイソンら喜劇の天才たちが愛してやまないコメディアン集団、マルクス・ブラザーズ。グルーチョ、チコ、ハーポ、ゼッポ、4人のマルクスは本物の兄弟で、それぞれ味のある本物のコメディアン。兄弟のパフォーマンスは最初は音楽中心だったけど、次第に喜劇主体に転向していったというからまんまドリフターズですね。

鏡のシーンでグルーチョ、チコ、ハーポの三人が同じ格好した時に見分けがつかなかったのは兄弟だからだったんだ。なるほど。

淀川さん曰く、これ映画じゃなくて舞台とのこと。妙に納得。そういう目で2周目を観たら少し笑えてきました。さあ映画観るぞ!と意気込んで蓋を開けて、それがドリフのコントだったら肩透かしくらいますよね。こんな点数もつけちゃいますよね。でもこれはあれだ、こういうもんだって思えば楽しいのカモ…

熱烈なファンが多いというマルクス兄弟。クイーンの「オペラ座の夜(A Night at the Opera)」「華麗なるレース(A Day at the Races)」といったように、マルクス兄弟の映画のタイトルをアルバム名にするほどの影響力なんだそうな。少し興味が湧いてきました。