ちいさな泥棒

マダム・クロードのちいさな泥棒のレビュー・感想・評価

マダム・クロード(1977年製作の映画)
3.8
権力者お金持ち専用の高級娼婦館の元締めをしていた実在した人物、マダム・クロード。

特に彼女のことや存在などは知らなかったんだけどなんとなぁく観てみた。取り締まろうとはするけれどそれはただの綺麗事で、なんだかんだで必要な世界。権力をもったおじさん達が日々のストレスを裏金で発散しにくる。大人の女性じゃなくて、メイクしてワンピース着て小さな女の子に扮したおっさんが男装した娼婦に「やめて、やさしくして、、」ってプレイが地獄。お堅い仕事してる権力持った人ほどいじめられたい、けなされたい、踏みにじられたい、いたぶられたい願望強い人多いよね絶対。そうやって人はバランスを保っているんだ…(遠い目)

そのわりに発散し終わると娼婦の存在をいきなし下にみて踏みにじるのはなぜなんだおまいら。必要なくせになぜなんだおまいら。

夜汽車のシーンがいっちばんめちゃくちゃエロかったです…!!脚も長くてスタイルいいからコートから覗くガーターベルトがまた一段とエロいこと。

彼女をどうにか逮捕しようとするまわりの刑事やらCIAやらがみんな顔似てるので、誰が誰だかわからなくなっちゃったり、内容は終わってしまえばなんだったんだろう?って感じだけど、ストーリーなんてどっかいっちゃうくらい、と!に!か!く!出てくる女性がびっくりするほどVOGUEに載ってるようなスーパーウルトラ級美人ばかり!メイクもすてきだし洋服の着こなしも素晴らしすぎる!

今まできれいな女性や美少女映画やらたくさん観てきたけど、スタイルの良さや美人映画だとダントツかも!いちいち雑誌の表紙みたいで。むしろ雑誌でしか見たことないような人達が動いてる!って感じ。だから死に顔も死んでる姿もきれい。

痩せてはいるんだろうけど今の子達とちがってヘルシーさがちゃんとあるのが本当にいい。


この手の業界は努力してもいくらキレイでも敵わないような天性の女性がいたり、仕事と割り切れなくて情が入ってしまったりといろいろな女性の心の葛藤がほんの少しだけど描かれていた。

終盤、入り乱れたパーティーをまるで地獄絵図、悪夢のようにグルグルグルグル描かれてて、急に別の映画観てるのかなってほどテイスト変わってぶっこまれてきたけど好みですごくよかった。


マダム・クロードについて少し調べたけどマダムを演じたフランソワーズ・ファビアンは実際に映画のためなのか本物のマダム・クロードと少し暮らしたらしいけど、「彼女は男は財布、女は穴としかみなさぬおぞましい女だ」とディスってたらしい笑


なぜかこれの2と、Netflixにまた別のマダム・クロード作品(内容薄めでベッドシーンがやたら多いらしい!爆)があるみたいなのでちょっと気になるから観てみる。