えばら

グッド・ボーイズのえばらのレビュー・感想・評価

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)
4.2
アメリカの笑って泣けるコメディーって当たり外れがあるけれど、
本作に関しては「え、嘘でしょ?」ってくらい良い作品だった。
思春期に目覚めちゃった男の子達の友情の物語...ではあるんだけど、途中から大人なら誰しも唸らざるを得ない純粋な疑問を提起してくる。

物凄く良く出来た皮肉なストーリー構成。
小学六年生になりかけの彼らは、何でもすぐにググるし、キスをする時には相手の同意を求める。まさに、このコンプラな世代を象徴するGOOD BOYSだ。
しかし、劇中で描かれる波瀾万丈な一日は、コンプラをガン無視して法律すらも破る。もちらん彼らはそれを自覚しているが、迷いながらも突き進む。
この何とも矛盾しているストーリー構成が本作の最大の魅力。だって、エッチなことって言ってもキスすら知らない彼らがいきなりハードコア行くんだもん。面白すぎるでしょ。

いじめっ子的な奴にちょいちょい反撃の一言を繰り出すんだけど、毎回パンチ強くてクソ笑ってしまった。そしてあのコメディーへのオマージュもニヤついてしまう。
作品の軽さ的に4.0くらいの評価が妥当だけど、こういう作品は難しい中とても上手く仕上げられていたのと、劇場公開時にR指定になってしまい当の本人達が観られなかったというおまけエピソード含めてこの評価にしました。
ビーンバッグ!🫛
えばら

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