はる

ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!のはるのレビュー・感想・評価

4.5
"Be Excellent to each other!"
2020年を締め括るのはエクセレントなこの二人!名コンビが30年ぶりにスクリーンに帰ってきた!
一作目の大冒険と二作目の地獄旅行はオールタイムベスト級に愛しい映画でしたが、本作もホントに最高でした!
時空の歪みによって滅亡へ向かう人類を救うにはワイルドスタリオンズが世界を救う曲を演奏するしかない。ビルとテッドは未来の自分たちから世界を救う曲を頂く為に、二人の娘たちは過去の偉大なるミュージシャンを集めバンドを結成する為に、それぞれが奔走する先に世界の平和は成し得るのか?!
まず前作を観ていなくても楽しめない事は無いと思いますが、個人的には絶対前作を2本とも観ておくべきだと思います。ストーリー云々ではなく、ビルとテッドにより気持ちが入ると楽しさが何倍にも膨れ上がる事間違いなし!
ビルとテッドはお馴染みの電話ボックス型タイムマシンで未来の自分たちに会いに行くのですが、そこでの二人の変貌っぷりが馬鹿馬鹿しくて楽しいんですよね。特に5年後の自分たちに会いに行った時のデイヴグロールのくだりはめっちゃ笑いました。
そして本作の第二の主役とも言えるビルとテッドの娘たち二人。この親にこの娘あり。めちゃくちゃ性格が良くて可愛い二人はそのぎこちない所作まで父親そっくりで観ているだけで笑顔にさせてくれます。そんな二人は過去へとタイムスリップし、ジミヘンやルイアームストロング、モーツァルトらに会いに行くんですが、ここでは前作を彷彿とさせる偉人たちのノリの良さを存分に楽しむ事ができます。
なんだかんだあってビルとテッド、娘と偉人たち全員が地獄に墜ちて、ウィリアムサドラー演じる死神と再会します。もはやここまで来ると当たり前みたいに地獄に墜ちて、当たり前みたいに復活します。そこが最高なんです。死神とビルとテッドが和解して抱き合って一緒にエアギターカマしてってまさにあの時のままでグッとくるんですよね。私はこのウィリアムサドラー演じる死神というキャラクターが可愛くて大好きなんですよ。
前述したようにデイヴをはじめ、現役のミュージシャンも登場します。アーケイドファイアのウィンバトラー。そして過去の偉人たちに紛れてキッドカディが本人役として出演しています。しかもコレがけっこう主要キャラなのが笑えます。
そしてエンドクレジットも見逃せません。世界中のビルとテッドファンたちの演奏シーンやエアギターやダンスが流れるこのエンドクレジットのハッピーっぷりは今年No.1!楽しくて仕方がない!しかもそのクレジットの後のちょっとしたオマケ映像も最高なんですよね。
ビルとテッドは相変わらずおバカで、愛と音楽は世界を平和にすると本気で信じているんです。2作目のときもそうでしたけど、そんな二人を観ていると希望を感じてしまって、私もそれを信じたくなるんですよね。混沌したこの時代にこういう映画は必要だと思います。まさにエクセレントな傑作!お次は二人の娘が主役の映画も観てみたいですね!
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